2016, Mar 18Update: 2020, Nov 01

海外に出て2年、価値観はどう変わったか

シンガポールに来る前は日本から出たことがなかった自分が、駐在2年間で自分の考え方にどういう変化があったか。

シンガポールに来て2年とちょっとになります。今まで仕事で、あるいは旅行で東南アジア合計5カ国くらいは回ったと思います。

シンガポールに来る前は、日本から出たことがありませんでした。 (パスポート持ってなかった)

留学もしたいと思っていたけど、結局いろいろあってしませんでした。今の会社に入ったのも別に海外に駐在したいと思って入ったわけじゃないし、そもそも海外に支店があるなんて知らずに入りました。

そんな中で、なぜか運と縁に恵まれて東南アジアに来てしまいました。この2年間で自分の考え方にどういう変化があったのかご紹介したいと思います。

サービスの価値について考えるようになった

サービスってお金が発生するんだなって改めて思いました。

こっちのコンビニの店員さんってレジ打つときは基本椅子に座っているし、ずっと携帯いじってバイト仲間とずっと喋っています。

喋る言葉も代金とお釣りのみがデフォルト。あと袋いるかどうか。これだけ。

でもそれでいいんだと思います。

だってコンビニの店員さんにお釣りを正確に渡してくれる以上の期待をしてませんから。いいサービスを受けようという気持ちなんて微塵もない。むしろ雑にしてくれる方がこっちも気構えなくて良くてむしろ清々しい。

日本より楽に感じます。

サービス料を取るレストランのサービスはしっかりしています。

細かいところまで本当に気をつけています。グラスが空いたらすぐに注いでくれるし、話す言葉も非常に丁寧です。

日本の高級レストランのサービスと一切変わりません。

そういうサービス料を取るところはしっかりサービスしていて、サービス料を取らないところは最低限業務ができればそれでいい。

そんな割り切りというか仕事としてのサービスという考えが当たり前なんだなって。

日本のサービスの質について、外国人から非常に評価されていることは嬉しいですが、自分が働く側となったら、自分のしているサービスが正当な評価を受けていないということにつながる可能性があります。

逆に期待以上のサービスが提供されているから外国人は喜んでくれるんでしょうね。

旅行先で英語が通じるなら大丈夫だと思うようになった

海外旅行をしたことのない2年前の僕が聞いたら驚愕すると思うんですが、シンガポールから別の国に旅行に行く時に、日本語が通じなくても英語が通じる環境であれば安心するようになったのです。

普段、現地スタッフとおしゃべりをしたりして、要は単語単語で意思疎通することに全く抵抗がなくなりました。

英語を自分が喋っていて、昔の自分なら下手な発音に恥ずかしさを感じていましたが、今は発音なんてどうでもいい。

通じてなんぼ。このマインドを手に入れることができました。

こうなったらもう英単語の通じる世界ならどこへでも行ける気分になります。

  • 海外旅行に日本語はいらない。
  • 地下鉄もタクシーもなんでも使ってツアーなしで観光できる。

そんな自信がついたのです。

ただ、TOEIC の結果とかあまりにショボすぎるので、もっと英語を勉強したいという気持ちは今もあります。

あと中国語喋れたらかっこいいなとも思います。

学校で習う勉強のための英語ではなくて、別言語を操る外国人と話すときのコミュニケーション手段としての英語が僕の世界を広げてくれました。

だいたい何とかなると思うようになった

シンガポールにいると様々な国籍の人と接することができます。

一緒に仕事をして、または一緒に遊んで思うのは、別に何かに失敗したって死ぬほどじゃないから大丈夫。

そう思えるようになりました。

飛行機で別の国に飛んで行く時に、外の景色を見るのが好きです。

広大な大陸には誰かが住んでいて、日々いろんなことに悩みながら、あるいは楽しみながら生きているんだなとか思って、自分の悩みとかマジでどうでもいいことじゃんってなります。

一方で、日本に帰った時にちゃんと働けるか不安になります。

しっかり仕事ができるのか。今までどうやって仕事してたんだっけと。

まあ何とかなるかな。

まとめ

こういう心境の変化のことを価値観が変わると呼ぶのでしょうか?

今まで生きてきて、こういう心境の変化、特に新しい環境に適応するときの変化というのは日本でも幾度となくありました。

  • 高校に進学した時
  • 大学に入って一人暮らしを始めた時
  • 社会人になった時

新しいステージに立つ時にはこういう変化は当然あるものだと思います。今まで見たことのない景色を見て、経験するのだから。

海外に出なくても経験できることはたくさんあるし、僕が見えていない景色や知らないが日本にもたくさんある。

大事なのは国とか場所じゃなくて、自分の知らない世界があるってことを認識すること(無知の知)と、自分の知らなかった世界を知った時に受け入れることかなと思います。

それでも海外の方が知らないことがたくさんあるし、文化、言語、歴史がまったく違うので、より自分の考えが変わりやすいんだと思います。

もっともっといろんな経験をして、自分の変化を楽しみたいですね。